グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国

United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland 通称イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから
構成される立憲君主制国家であり、英連邦王国の一国。
また国際関係について責任を負う地域として、王室属領及び海外領土があります。
伝統と新しい文化が交ざりあう大都市と、古き良き英国を残す緑豊かな郊外の街。
それぞれの地方が味わい深い国です。


  • 首都:ロンドン
  • 面積:約243,600 km2(日本の約3分の2)
  • 人口:約6,400万人(2013年)
  • 通貨:通貨単位はポンド(£)補助単位はペンス(p)
  •      £1=100p≒161.6円(2016年3月31日現在)1ポンド=100ペンス
  • 言語:英語(コーンウォール語、ウェールズ語、ゲール語等)
  • 時差:-9時間、サマータイム中は-8時間(3月最終日曜~10月最終の日曜)
  • 所用時間:日本⇔ロンドンの直行便で約12時間半


国旗・ユニオンフラッグ イングランド・スコットランド・アイルランド、3つの王国夫々の守護聖人である
聖ジョージ旗(白地に赤十字)、聖アンドリュース旗(青地に斜め赤十字)、
聖パトリック旗(白地に斜め赤十字)の十字架を組み合わせ連合王国を表したもの。
また赤白の斜線が反時計回りにずらしてあり(カウンターチェンジ)、
スコットランドとアイルランドが同位である事を象徴しています。
宗教 キリスト教徒74.7%、イスラム教徒2.3%、ヒンドゥー教徒1.1%(2011年時点)
キリスト教内訳:英国国教会62%、カトリック13%、長老派6%、メソジスト3%
(いずれも、パーセンテージはおおよその値です。)



 歴史

ケルト系部族国家  紀元前9世紀ころから紀元前5世紀ころにかけて、ブリテン島各地にケルト系の部族国家が成立しました。
 紀元前55年ローマがブリテン島の南部を征服、5世紀に撤退した後、
 ゲルマン人による後世アングロサクソン七王国と呼ばれる小国家群となります。
 これが現在のイングランドの前身です。
 一方、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの三国はゲルマンに征服されることなく、
 ケルト系部族国家が継続しました。
「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」  その後、1280年頃にエドワード1世が占領中のウェールズで王子を出産させたことで、
 ウェールズをイングランドの政治的支配下に置きます。
 更にアン女王の治世である1707年にイングランドとスコットランドの合同法が成立し
 「グレートブリテン王国」として一体化。
 18世紀にはアメリカ独立戦争・フランス革命の影響を受け、
 アイルランドとイングランドの議会が併合して「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」が成立します。
そして…  アイルランドは1949年にはアイルランド共和国となって英連邦を離脱しますが、
 プロテスタント系住民が多くなっていた北アイルランドは、
 カトリック系が多数を占める南アイルランドとは袂を分かち、連合王国に残りました。
 これにより現在のイギリスが誕生しました。



 イギリスの気候・服装

特徴  北大西洋海流と偏西風の影響を受けるため、高緯度にもかかわらず年間を通して温暖。
 季節による気温差はあまりありません。
 首都ロンドンの年平均気温は10.0度。(1月の平均気温は4.4度、7月の平均気温は17.1度。)
 雨が多いことも特徴で、梅雨時の日本の3分の1ほどの降水量が、ほぼ年間を通して続きます。
 また、"1日の中にも四季がある"とも言われるほど天気が変わりやすいため、注意が必要。
 日本と同様に四季があります。本格的な夏は短く、長い冬と束の間の春・秋があります。
 

修学旅行時期  6月後半は気温が30℃前後まで上がる真夏日になることも。
 日本のように湿度が多くないのでカラっとした暑さですが、日差しは強いので帽子やサングラスなどのグッズは必須。
 また、一年の中では雨の降る日数が比較的少なめですが、それでも朝晩は肌寒く、
 天気によって10℃前後気温が変化することがあります。 雨具と羽織りものの用意も忘れないようにしましょう。
 この時期はサマータイム真っ只中なので、朝の5時前には日が昇り、日没は21時過ぎとなります。
 ちなみに、直前の6月21日が一年で最も日照時間が長い日(夏至)です。


 生活習慣

文化  文化、芸術、歴史を愛するイギリスでは、大英博物館、ナショナル・ギャラリー、
 テート・ブリテン、自然史博物館など多くの博物館、美術館を擁します。
 しかも、このような文化、芸術施設が無料あるいは大変低料金で鑑賞できます。
 これは運営が寄付やチャリティーにより行われているからで、
 例えば大英博物館を訪れると、入り口に大きな寄付を募る箱が置いてあります。
 チャリティー・ボランティア活動の活発なイギリスらしい面と言えるでしょう。
 また、自国の変わりやすい天候が影響してか、天気の話で盛り上がるのも特徴のひとつ。
料理  無関心なのが伝統とも言われ、総じて素朴でシンプルと言われるイギリス料理。
 食材本来の味や食感を残さないほど加熱する調理法や、食べる人の好みに応じて塩や酢などを
 かけることを前提としているため、調理の段階で味付けらしい味付けがされないことも多いのだとか。
 かつてのイギリス貴族が、日曜日に牛を一頭屠ってローストビーフやステーキを食べる習慣があった事も原因だそう。
 ただし、イギリスのお茶菓子はイギリス以外の国でも名高く、美味しい菓子が多く知られています。
 夕食メニューには手をかけなくても、お菓子づくりにはこだわりを持つ主婦も少なくないのだとか。
スポーツ  2012年に首都ロンドンでのオリンピック開催も記憶に新しいイギリス。
 実はサッカー(フットボール)やラグビー、ゴルフ、クリケット、競馬、ポロ、野球、卓球、
 カーリングにクレー射撃まで幅広いスポーツの発祥の地であることを知っていましたか?
 また、起源で無くともウィンブルドン=テニスのイメージも強いはず。
 クリケット等のスポーツを必修科目として定めている名門校も多く、紳士淑女の意外な熱さも感じられそうです。



 ショッピング
食を楽しむ
イングリッシュ・
ブレックファースト
通常は、目玉焼き、ベイクド・ビーンズ、ソーセージ、マッシュルーム、
トマト、ベーコンに、パンとコーヒーもしくは紅茶が付いてくる、
ボリュームたっぷりのワンプレート料理です。
フィッシュ&チップス 白身魚のフライとフライドポテトの取り合わせでお馴染み、イギリス人のソウルフード。
魚はタラ(cod)が一般的ですが、お店によってはカレイや鮭を使うところもあります。
塩を軽くふり、モルト・ビネガーをジャブジャブかけていただくのがイギリス式。
お店ではタルタルソースやカレーソースを付けてくれることもありますし、
ケチャップやマヨネーズを付けて食べる人もいます。
いずれの調味料のときも、レモンをしぼってかけると風味が一段と増すのでお勧めです。
スコーン やはり、英国のスイーツと言えばこれ!スコットランド発祥の焼き菓子です。
ポイントはクロテッドクリーム(Clotted Cream)とイチゴジャム。
クロテッドクリームとは、イギリス南西部デボン州の伝統的な濃厚クリーム。
ロンドンと田舎ではレシピや食感が異なり、バリエーションの豊かさも楽しいところ。
紅茶と共にあれこれ試して、あなたのお気に入りを見つけてみてください。
バタフライケーキ バタフライケーキは、イギリスの女の子が初めて作るケーキ。
子供のお誕生会に行くと、必ずあるという可愛らしいカップケーキです。
くりぬいたスポンジを二つに切って開けた穴にクリームやジャムを詰め、
その上に名前のとおり蝶の羽のように飾り付けます。
お店で良く見かけるのは、イギリス人が好むオレンジカードやレモンカードを
サンドしたものが多いでしょう。
春を告げるケーキと言われている、家庭でも気軽に作れるケーキです。
サマープディング イギリスの夏の風物詩、サマープディング。
サマーフルーツと呼ばれるラズベリー、ブルーベリー、レッドカラント、
ブラックカラントなどのベリー類をふんだんに使います。
砂糖を加えて軽く火を通したベリーを、
食パンを敷き詰めた型に入れて染み込ませたこのスイーツ。
食パンを使うこと、オーブンを使わないことが特徴です。
ヴィクトリア
スポンジケーキ
ジャムとクリームを挟んだものが、スタンダードなヴィクトリアスポンジケーキ。
スポンジケーキ といっても日本のスポンジケーキとは大分異なり
クリーム状にしたバター・粉・砂糖・卵の量がほぼ同割。
セルフレイジングフラワーという、既に膨らし粉成分が入った粉を使用します。
ティールームに必ずといって良いほどおいてある、英国スポンジ系ケーキの代表です。
ビクトリア女王の大好物として、アフタヌーンティーの際に供されたこのケーキ。
中に挟むのはジャムやクリーム、イチゴやラズベリーなど様々で、
サンドイッチ状になったものを「ヴィクトリアンサンドイッチケーキ」とも呼びます。
バッテンバーグケーキ アフタヌーンティーの一品として愛され続けるお菓子のひとつ。
ポップなチェック柄がステンドグラスの様に見えることから
「チャーチウインドウケーキ」、または賽の目を並べたような形状から
「ドミノ・ケーキ」なんて呼ばれたりもするそうです。
カラフルな薔薇色と蒲公英色のスポンジにアプリコットジャムを挟み、
アーモンドペーストのマジパンを巻き付けたケーキは、
手が込んでいるように見えて作り方は意外と簡単。
お好きな色のスポンジやフレーバーで手作りしてみるのも楽しいでしょう。
アップルクランブル イギリスの家庭で作るスイーツの定番のひとつ、アップルクランブル。
季節に応じて洋ナシなどで作ったり、複数のフルーツをミックスしたものもあります。
クランブルが甘いぶん、使うリンゴはアップルパイ用よりも酸っぱめなのがポイント。
ホットカスタードソースをかけ、バニラアイスを添えるのがおすすめです。
タルトやパイよりもっと簡単で、イギリス人が料理の合間に作るのにも納得。
焼く前段階までの作り置きもできるため、
食べたいときにオーブンに入れるだけで良いのも便利。
イギリスでは昔から愛されている伝統の焼き菓子です。


お持ち帰りにも
紅茶 イギリスみやげの定番中の定番。
スーパー等で美味しいものが安く大量に手に入るほか、高級店やブランド店を覗けば
パッケージや缶が可愛い紅茶や珍しいフレーバーまで、
豊富なバリエーションが見つかるでしょう。
“テスコ”、“フォートナム アンド メイソン”や“ハロッズ”などが有名。
ショートブレッド
(ビスケット類)
スコットランド発祥のショートブレッドは、イギリスの定番お菓子。
バターたっぷりでイギリスらしい素朴な味が紅茶との相性バッチリです。
スーパーやメーカーによってレシピが違うため、食べ比べて好みを探すのも楽しいかも。
有名所としては、赤いタータンチェックが印象的な“ウォーカー”、
イギリスの御伽話や詩をもとにしたパッケージ“アーティザン”のTwo by Twoシリーズ。
オリジナルのアイシングビスケットを作ることも可能な“ビスケティアーズ”など。
マーマイト マーマイトとは「Yeast Extract」、訳すと「酵母抽出物」。
食べてみないと分からない、イギリスならではのちょっと不思議な食品。
瓶詰のこの食品は、味については言葉で説明するのが非常に難しく、
食べる人によって感想は変わってくるようです。
好きな人は非常にハマるのですが、嫌いな人は一切受け付けない。
そんな冒険心をくすぐる一品を、あなたも一度試してみては?
マルドン・ソルト 伝統的な手作業で作られたMaldonのお塩の原材料は海水のみ、ミネラルもたっぷりです。
これを使うだけで料理美味しくなるという魔法のような塩は、英国王室御用達の逸品。
ファッジ 練乳(砂糖・牛乳)をもとに作られているスイーツ。
見た目は生キャラメルにも似ていますが、質感がもっとずっしりしていて、
粘り気は無いのでキャラメルのように歯にくっつきません。
味はとにかく濃厚で甘さたっぷり。
けれど、口の中で直ぐに溶けるなめらかな食感がつい次のひとくちを誘います。
チョコレートキャラメル、メープル、ホワイトチョコ、ストロベリーなど
フレーバーも沢山あります。お土産としても人気の一品。
レモンカード 爽やかな甘酸っぱさが印象的な、イギリス生まれのスプレッド。
レモン果汁にバターや砂糖を加えた、カスタードのような見た目の濃厚なペーストで、
ジャムやスイーツのアレンジによく使用されます。こんがり焼いたバゲットに
レモンカードをたっぷり塗って、紅茶と一緒に楽しむのがイギリス流。
スーパーマーケットでも広く取り扱っていますが、人気はM&Sのちょっぴり高級なもの。
チョコレート イギリス人はチョコレートが好きな人が多く、午後には売切れてしまうお店もあるほど。
英国王室御用達のチョコレートショップも複数あり、
味はもちろんのこと、パッケージまで素敵なものがたくさん。
エリザベス女王や故ダイアナ妃も愛したというチョコレートは、手を伸ばす価値あり。
“シャルボネル・エ・ウォーカー”や“プレスタ”などのショップが有名。
ダッチー
オリジナルズ
チャールズ皇太子がパトロンとして関わっている、オーガニック素材に拘ったブランド。
商品はジャム、アイスクリーム、牛乳、ドレッシングなど多岐にわたります。
日本でもクッキーなどは買うことができますが、本場イギリスでは種類も商品も豊富。
他の同種商品と比べお値段は少々お高めですが、食材とお味、パッケージセンスは
英国王室のお墨付き。お土産屋さんや空港よりも、スーパー等での購入がお得です。
ニベアリップ缶 日本でもなじみ深いニベアのイギリス限定商品も、おみやげにピッタリ。
ドラッグストアで安く手に入る上、可愛くて使用感もバッチリです。
複数あるフレーバーのなか、あなたの好みはどの香り?
ユニオンジャック柄 海外土産の定番といえば、国旗柄のグッズたち。
中でもユニオンジャックはデザイン性も高く、使って可愛い商品がいっぱい。
ピンズ、マグネット、マグ、バッグ、ペンにポーチにと、種類も多岐にわたります。



 伝統品

 タータンチェックのお話

歴史 タータンチェックの歴史は古く、5世紀頃にアイルランドから伝来したブレアカンと呼ばれる格子柄の織物が、
その原型だと言われています。私達に馴染みのある「タータン」の名称が定着したのは16世紀のこと。
フランス語の古語で「麻と毛の交織織物」を指す「テリターナ」が転訛したものであるようです。
以降、スコットランドに定住していたケルト達が地位や一族の象徴として使うようになり、
後に起こったスコットランドの世界的なブームによって、タータンチェックの存在は広く知られるものに。
イギリスの古き良き装飾文様、タータンチェック。
身にまとうことで、英国人になりきって伝統の遊びであるジェンガを楽しみましょう。


代表的なタータンチェックの模様 多くの人々の象徴としてきたタータンチェックには、その数に匹敵するように多くの種類か存在し、
現在公式にタータン登記所へ登録されている数はおよそ6000種類。それぞれに名前が付いています。


暖色系>> *アンシェントマクミラン(緑地に赤と黄色。某百貨店でお馴染みの柄)
*ロイヤルスチュアート(赤地に緑、青、白、黄のライン。赤色系の代表格)
*マクラクラン(濃紺に赤のライン)
*カレドニア(赤地に緑、青、黄、白、黒など。複雑なライン)
*ダートオブマクレーン(ローズピンクに深緑、ライトブルー、黄、白のライン)
*ゴールデンホリルード(濃紺を基調に落ち着いた金、赤、青、白のライン)
*ブキャナン(深緑、黄色、赤に白ライン)
*アバディーン(ホットピンクに赤、水色、淡緑、白、黒が折り重なったライン)


寒色系>> *ブラックウォッチ(深緑に濃紺と黒。青色系の代表格)
*ニューヨークシティ(やや明るい緑と青)
*ロックネス(濃紺と緑に朱のライン)
*アールオブセントアンドリュース(藍鼠に濃紺と白のライン)
*パトリオット(黒と紺を基調に白と二本のブルーのライン)
*モダンマッケンジー(黒、紺、緑に赤と白のライン)
*アイルオブスカイ(落ち着いた紫と緑)
*マッセルバラ(スカイブルー地に淡緑や橙のライン)


その他>> *バーバリー(最も有名という説がある柄)
*ドレスマクロード(黄色を基調に黒のブロックと赤のライン)
*スコットランドフォーエバー(紫を基調に白のライン)
*グレートンプソン(薄灰に濃灰、白、赤のライン。グレー系の代表格)
*ブルースオブキンナード(淡緑とチャコールグレーにピンク、白、黄色のライン)
*クローフォード(深緑地に小豆色の格子、白のライン)
*グラハム(深緑地に赤、白、黒のライン)




 ウェルッシュ・ラブスプーンのお話

“ラブスプーン”とは… 装飾的な彫刻を施した木製のスプーンで、ウェールズで17世紀に盛んになったロマンティックな愛情表現です。
かつてシャイな青年が、自分の想いを伝えるために心を込めて彫り上げ、贈ったのがその始まり。
「あなたを飢えさせません(=一生養います)」という意味も込められた、このスプーン。
当時は受け取って貰えたらプロポーズ成功、結婚を前提としたお付き合いの承諾という意味を持ったそう。

現在ではプロポーズに限らず、結婚、出産、誕生日、新居祝い、バレンタインデーなど
老若男女を問わず、何かの記念日やお祝いの品として贈られたり、
純粋にウェールズを訪れた記念のおみやげとされることが多いようです。


モチーフの意味 彫り込まれた様々なモチーフは、ひとつひとつ異なる意味を持つのだとか。
あなたの気持ちにぴったりなものを探し、贈ってみるのも良いのでは?
※シンボルごとの意味は諸説あります。


シンボルと意味の一例>> *ハート:(1つ)私のハートはあなたのもの、(2つ)相思相愛
*スプーン:(2つ)共にいる、(3つ)家族
*ドラゴン・ハープ:ウェールズのシンボル、お守り
*水仙:ウェールズの国花
*ブドウ・葉:愛が育つ
*蹄鉄:幸運と幸福
*結び目・輪:永遠に離れない
*鍵と錠:安全、私の家はあなたの家




 旅行の豆知識

 治安について

イギリスは他のヨーロッパ諸国に比べ、比較的治安が良いとされていますが、
盗難などの軽犯罪はトップクラスに多いとも言われます。荷物の管理方法には要注意。
スリや置き引き、ひったくり防止には、荷物から手も目も離さないことが大切です。

 英国旅行の豆知識

  礼儀    欧米諸国はハグやキスなどの挨拶のイメージが強い方もいるかもしれませんが、
 イギリスでは必要以上のスキンシップはあまり好まれません。
 ただし紳士淑女の国とも呼ばれるよう、礼儀は大切にする面も。
 道で人とぶつかった時は必ず“Sorry”と声をかけましょう。
 また、混雑したところを進む時は“Excuse me”と言いながら進みましょう。
 店に入るときも「Hi」「Hello」と、簡単なひとことでいいので挨拶を。
  トイレ  
  • トイレは基本的に有料、値段は場所によって違いますが
     1回20~50p程度の所が多く、基本的におつりなしの小銭が求められます。
  • 数も少ないのでホテルやデパートに立ち寄った際に済ませておきましょう。
  • 空いている表示は「vacant」です。
  お水  
  • 水道水はそのまま飲むこともできますが、日本とは異なり硬水の地域が多いです。
     体調が不安な人はミネラルウォーターを買いましょう。
  • レストランやカフェでお水を貰いたい時は、
     Can I have a glass of tap water please?(水道水を一杯ください)と頼みます。
     水道水(=tap water)は無料でもらえます。
  • tap waterと言わないとボトル入りのミネラルウォーターが出され、料金を
     取られてしまうことも。現地の人達も普通に頼んでいますので堂々と頼んで大丈夫です。
  • 有料水には、炭酸なしのミネラルウォーター(=still water)と
     炭酸の入ったミネラルウォーター(=sparkling water/fizzy water)の2種類があります。
     オーダーする時にどのお水が欲しいのかを明確にしましょう。
  • ミネラルウォーターのお値段は、500mlで約60p~£1ほどです。
  交通他  
  • エスカレーターは右に並び、左は空けておきましょう。
  • 複数の窓口やレジ等がある場所で順番を待つ時は、指定された場所に1列に並び、
     順番が来たら空いた場所へ行く「フォーク式」が採られています。

  • ロンドンの横断歩道は大体が押しボタン式で、ボタンを押さないと信号が青になりません。
     信号の表示は日本と良く似ているので分かり易いです。
  • 白黒の縞々のポールの頭にに黄色いライトがついている横断歩道は歩行者優先、
     押しボタンもなく、歩行者が居ると必ず車が止まってくれます。
     このポールの事をBelisha beacon(ベリーシャビーコン)と呼びます。
  • 歩行者優先歩道でも、安全の為左右を見てから渡りましょう。

  • 手の甲を相手に見せたピースは大変失礼なジェスチャーになります。注意しましょう。
  お金  
  • 銀行や“Bureau de Change”の看板のある両替所で行えます。
     空港や大きな駅の構内、駅周辺などに多いです。
  • 少額の買い物の場合、大きいお札では断られることもあります。
     何かと必要になる50ペンスと1ポンド硬貨を主に、小銭は多めに用意しましょう。

  • レストランやホテルなどの料金には、サービス料が含まれていることもあるため、
    必ずしもチップは必要ではありません。
    ただ、快いサービスを受けたときには、以下の相場を参考にしてみましょう。

  • タクシー:料金の10~15%程度。
     (タクシー乗車の際は、まず助手席の窓を下げてもらい、行先を告げてから
      ドアを自分で開けて後ろに乗ります。支払いは降車後、窓越しに行います。)
  • レストラン:店の格にもよりますが、
           一般にはサービス料が含まれていない場合は10~15%程度。
    ※カフェやファストフード、カウンターでやり取りをする店ではチップは必要ありません。
  • ホテル:ベルボーイやルームサービスに対し、1回につき50p~£1程度。
  食事  
  • お皿を持ち上げない。
     日本ではお椀や小鉢を持ち上げて食べないとマナーが悪いと言われますが、
     イギリスを含め、欧米では皿は持ち上げずに食事します。
     スープもお皿を置いたまま、最後は皿の手前側を少し浮かせ、
     手前から奥にスプーンを運ばせます。もちろん、音を立てるのはNG。
  • 一口分は「あ」の口に入るくらいに切る。
     料理はお皿の上でナイフとフォークを使って一口大、
     ちょうど「あ」と言った時の口の大きさにカットして食べましょう。
     「わ」の口ではちょっと大きすぎかもしれません。
     因みにフォークを使う際は、背に料理を乗せます。右手に持ち替えるのはNG。
  • パンはちぎって食べる。
     パンは一口大にちぎってから(お好みでバター等をつけて)食べます。
     例外として、ハンバーガーやトースト、サンドイッチやパニーニなどは
     手に持ってガブリと食べます。ピザに関してはいろいろで、手づかみで食べる人もいれば
     ナイフとフォークで食べる人もいます。食べやすい方で大丈夫。
  • パスタはすすらない。
     パスタをすすって食べるのは、イギリスではNG。フォークで巻いて食べましょう。
     よくパスタの食べ方に関してスプーンを使うのは正式ではないと言われますが、
     フォークに巻きつける時にソースがとんで洋服についてしまうのも防げることや
     食べやすさも考え黙認されているよう。スプーンはお店の人に頼めば出して貰えます。



 トラベル英会話

 基本の挨拶。ちょっとしたコミュニケーションで、お互いに気持ちよく過ごしましょう。

日本語 英語
ありがとう。 Thank you (so much).
今日も良い日を。 Have a nice day.
あなたも!(↑の返答) You, too!/Same to you!
よい午後を Have a good afternoon.
良い夜を Have a good evening.
またね! See you soon!/Bye!

 覚えておくとちょっと便利なフレーズ。

日本語 英語
並んでいますか?(最後尾の確認) Are you in the queue?
小銭にしてください。 Small change, please.
料理おいしかったです! Your food was delicious!(lovely!)
お勘定をお願いします。 The bill, please.
私の荷物を預かってもらえますか? Will you keep my luggage?
水道水を一杯ください。 Can I have a glass of tap water please?
(炭酸抜きの)ミネラルウォーターをください。 One still water please.
炭酸入りのミネラルウォーターをください。 One sparkling(fizzy) water please.
スプーンをもらえますか? Can I have a spoon, please?

 イギリス英語とアメリカ英語では綴り・文法・語法・発音などに違いがあります。
 一部用法に違いがあるので注意しましょう。


日本語 イギリス英語 アメリカ英語
一階 ground floor first floor
二階 first floor second floor
三階 second floor third floor
地下鉄 underground/tube subway
エレベーター lift elevator
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